車を持つとガソリン代や保険料、車検など、毎月・毎年さまざまな費用がかかりますよね。
「もう少し車の維持費を安くできないだろうか」と感じている方は多いのではないでしょうか。
特にお子さんが生まれたり、引っ越しのタイミングだったりすると、いつも以上に考えたくなるものです。
本記事では、車に詳しくない方でも実践できる、維持費を抑えるためのポイントをわかりやすく解説します。
無理をせず、安心して車に乗り続けるためのヒントとしてお役立てください。
目次
車の維持費にはどんなものがある?
車を所有すると、以下のような費用が定期的に発生します。
- 自動車税(毎年)
- 自動車保険(任意保険)
- ガソリン代
- 駐車場代
- 車検費用
- 点検や整備費用
- タイヤ・オイルなどの消耗品費
- 洗車代
たとえば、軽自動車と普通車では税金や保険料に差がありますし、ガソリン車とハイブリッド車でも燃費や自動車税の違いで年間の支出が変わってきます。
こうした要素を理解したうえで、どこを工夫すれば節約できるかを考えることが大切です。
維持費を安くするための基本ポイント
エコドライブを意識する
燃費は、車の使い方で大きく変わります。
急発進や急ブレーキを繰り返すと燃料を多く消費し、エンジンやブレーキにも負担がかかります。
ゆっくりアクセルを踏み、一定のスピードを保つ「エコドライブ」を意識するだけでも、ガソリン代を抑えることは可能なんです。
また、タイヤの空気圧を適切に保つことも大切です。
空気が足りない状態で走ると抵抗が増え、燃費が悪化します。
小学生の頃を思い出してください。

自転車のタイヤに空気が入っていない状態だと、キュルキュル鳴ってペダルをこぐ足も重かったですよね。
空気を入れた後の爽快感は今でも記憶に残っているのではないでしょうか。
それと同じことが車でも起こります。
空気の足りないタイヤは進みが悪いので、より強く進むために燃料が必要になるからです。
適正空気圧を保つためには、ガソリンスタンドで月に1回程度チェックしてもらうと良いでしょう。
-

ネットのタイヤが安い理由と知っておくべきデメリット。
車を乗っている方には遅かれ早かれ必ず訪れるタイヤの交換。 そこでこんな疑問を抱いたことはありませんか? 「なぜネットのタイヤはあんなに安いのか」 「なぜ実店舗はネットに比べ ...
続きを見る
無駄な荷物を減らす
車に重い荷物を積んだままにしておくと、それだけエネルギーを多く使います。
たとえば、使っていないゴルフバッグや工具などを常に積んでいると、間違いなく燃費に影響します。
必要なときだけ積み込む習慣をつけることで、余計な燃料消費を防ぐことができます。
アイドリングを減らす
コンビニの駐車場などで長くエンジンをかけたままにしていませんか。
アイドリング状態はガソリンを消費し続けているため、できるだけエンジンを切るようにしましょう。
最近の車はエンジン再始動時の負担も少ないので、こまめな停止が節約につながります。
保険を見直して維持費を節約する
自動車保険を定期的に見直す
任意保険は、数年同じ会社のままという方が多いですが、契約内容を見直すことで費用を下げられるケースがあります。
特に注目したいのが「ネット型保険(ダイレクト型保険)」です。
ネット型保険は、保険会社と直接契約する仕組みで、代理店や営業スタッフを通さない分、人件費や店舗運営費がかかりません。
そのため、同じ補償内容でも代理店型より割安になることがあります。
また、契約内容の確認や変更も、スマートフォンやパソコンから簡単に行えるため、手続きもスムーズです。
そのため、「コストを優先したい人」にはネット型が向いており、「担当者に直接相談したい人」は代理店型が合っています。
どちらが良いかは一概に言えませんが、自分のライフスタイルや運転頻度に合わせて選ぶことが大切です。
まずはネットで複数社の見積もりを取って比較してみると、違いが分かりやすいでしょう。
軽自動車やコンパクトカーを検討する
車の買い替え時期が近い方は、維持費の安い車種を選ぶのも一つの方法です。
節約としては、一番インパクトが大きい方法です。
軽自動車は税金や保険料、燃費の面でも普通車より安く済みますし、街乗り中心の方には十分な性能があります。
また、ハイブリッド車やEV車は中古車でも年式が新しい方なので初期費用は高くなりがちですが、長期的にはコストを下げることが可能です。
ご自身の生活スタイルに合わせて、総合的に判断することが大切です。
税金の支払い方法も工夫する
自動車税をクレジットカード払いにすると、ポイントが貯まることがあります。
自治体によっては手数料がかかる場合もありますが、ポイント還元率によってはお得になります。
ポイント還元率の高いクレジットカードを選ぶのは、車に限らず節約につながりますよね。
メンテナンスで無駄な出費を防ぐ
オイル交換は適切なタイミングで行う
エンジンオイルは、車にとって「血液」とも言える重要な役割を果たしています。
その交換を怠ると、燃費の悪化や深刻なエンジントラブルを引き起こし、最終的に高額な修理費用が発生する原因となります。
実際、最近エンジンから異音がするという理由で修理に出す方の中には、長期間オイル交換をしていなかった方が少なからずいます。
例えば、走行距離が1万kmを超えて異音に気づき、点検してみると、オイルはドロドロの状態になり、量も規定の半分以下にまで減っているという事例が見られます。
このような極端な状態で走行を続けると、エンジン内部に重大な損傷が発生していても不思議ではありませんし、燃費も著しく悪化しているはずです。
最悪の場合、エンジン本体の載せ替えが必要となり、その費用は最低でも30万円から50万円になることも珍しくありません。
愛車を長く、快適に乗り続けるためにも、定期的なメンテナンスをこまめに行うに越したことはありません。
目安としては、5000kmまたは半年ごとに交換すると安心です。
ガソリンスタンドやカー用品店で手軽に依頼できるので、定期的にチェックしましょう。
-

サボると怖い!エンジンオイル交換の重要性
愛車のエンジンオイル交換ですが、前回いつやったか覚えていますか?車の心臓とも言われるエンジンですが、そのエンジン内部を円滑に動かしているのはエンジンオイルです。 このオイルは定期的に交換しなければ必ず ...
続きを見る
タイヤのメンテナンスで長持ちさせる
タイヤは交換費用が高くつく部品のひとつです。
空気圧の調整だけでなく、前後のタイヤを入れ替える「ローテーション」を行うと、減りの偏りを防げます。
目安としては、1万kmごとのローテーションが良いと思いますが、夏冬の交換時にローテーションするのが一般的です。
正しく管理すれば、タイヤの寿命を延ばし、出費を抑えることができます。
しかも空気圧の定期的な管理と夏冬の交換時のローテーションは基本的に追加料金がかからないので、節約したいと考えているのならば、やらない理由がありません。
ディーラー任せにしすぎない
車検や点検をすべてディーラーに任せると安心感はありますが、料金が高くなりがちです。
基本的な整備はカー用品店や認定工場でも十分対応できます。
あくまで参考程度になりますが、このような判断の仕方もあります。
「カー用品店や認定工場への依頼」
オイル交換
タイヤ交換
ライト交換
車検
「ディーラーへの依頼」
異音の点検
上記から発生したパーツ交換
また、
「どこまで自分でできるか」
「どこからプロに任せるか」
を見極めることでも、結果的な節約につながります。
例えば、ライト交換がそうです。
お持ちの車種でライトの交換の仕方などを検索すればたいていは出てきます。
例)ソリオ ブレーキランプ交換
切れた球を外せばV数とW数が書いてあるので同じものを買ってくれば問題ありません。
ブレーキランプが片方切れた場合、お店で頼むと恐らく1,000円前後するでしょう。
ですが、ご自身で外してカー用品店で購入してくれば数百円で済むはずです。
この金額の違いは大きいですが、プラスドライバーをほぼ使ったことがないという方はプロに依頼することをお勧めします。
日常生活の工夫でできる節約
カーシェアやサブスクを検討する
車を使う頻度が少ない方は、所有せずに「カーシェアリング」や「車のサブスク」を利用する方法もあります。
月に数回しか乗らない場合、保険料や駐車場代を払うよりもトータルコストが低くなる場合があります。
生活スタイルに合わせて、所有から利用へ切り替えるのも現代的な選択です。
![]()
ガソリンスタンドを選ぶ
ガソリン価格は地域や店舗によって差があります。
アプリや比較サイトで近くの安いスタンドを調べておくと、1回の給油で数百円の差が出ることもあります。
また、会員カードやポイントカードを併用すれば、さらに節約できます。
例えばエネオス。
現金で支払うよりも、
エネオスカード+エネキーで支払った方が1リッターあたり数円も安くなることが多いです。
店舗によってエネキーの値引き金額が違うのでお近くの数店舗を比較してみてください。
-

エネキー(Enekey)のデメリットとは?使ってみてわかったこと
2019年7月からエネオスで使えるようになったエネキーについてご存知ですか? 年会費無料、手持ちのクレジットカードを登録しその他の情報を入れるだけ簡単に発行でき、その後の給油がとても楽に ...
続きを見る
まとめ
車の維持費は、日々の使い方や選択次第で大きく変わります。
燃費の良い運転や無駄な出費の見直し、保険・税金の工夫など、どれも難しいことではありません。
大変と捉えず、一つひとつ実践していけば、年間で数万円の節約も可能です。
車を長く安心して乗り続けるためには、無理のない範囲での工夫が大切です。
今回紹介した方法を参考に、あなたのカーライフをより豊かで経済的なものにしていきましょう。


