中古車を購入するときに気になる点の一つが維持費ですよね。
車そのものの価格よりも、実際の維持費の方が長い年月で見たときに高くなることがありますよね。
例えば50万円でソリオを購入すれば、4年で維持費が購入金額を超えてくるはずです。
特に中古車は状態によって費用が変わりやすく、何にどれくらいのお金がかかるのかも分かりにくいと感じる方も多いと思います。
この記事では、車の知識があまりない方でもイメージしやすいように、車種ごとの維持費の違いや、年間でどの程度かかるのかについて丁寧に説明します。
大まかな目安を知っておくことで、購入前の不安も軽くなり、カーライフをより整えやすくなっていくでしょう。
目次
中古車の維持費は何で決まるのか
中古車の維持費はさまざまな要素が組み合わさって決まります。
ここでは基本となる費用項目を整理し、あなたが全体像をつかめるようにまとめていきますね。
かかる費用の大まかな分類
中古車に必要な維持費は、大きく分けると次のようなものがあります。
1つ目は税金。
毎年かかる自動車税2年ごとにかかる重量税があり、排気量や重量によって金額が変わります。
排気量が大きいほど金額は高くなります。
2つ目は車検に関わる費用。
車検は二年に一度必要で、点検や整備の内容によって金額に大きな差が出ます。
ここでもソリオを例に出しましょう。
まだ新しめで車検に出してもエンジンオイルの交換くらいで他にすることがないパターンと、
結構ガタが来ていて、がっつりメンテナンスが必要なパターンとでは10万円から20万円前後変わってきます。
3つ目は消耗品の交換費用。
オイルやタイヤは長く乗っていると少しずつ劣化していきます。
例えば靴を長く履くと底がすり減るように、車も使い続けるほど部品を交換する必要が出てきます。
毎日乗るような車であれば車検のタイミング以外にも交換が必要になってきます。
4つ目は保険料。
自賠責保険は必ず加入が必要で、さらに事故の備えとして任意保険を検討する方が多いです。
任意保険はマストではありませんが、もし気になるようでしたら周りに入っていない人を探してみると良いでしょう。
恐らく10人聞いた程度では任意保険に入ってない方は見つからないと思います。
維持費が車によって異なる理由
車種によって維持費が変わる理由は、基本的には車の大きさと構造の違いにあります。
軽自動車は車体が小さく部品もシンプルなため維持費が低い傾向にあります。
一方で大型の車は車体が重く、部品も複雑なため費用が高めになります。
また、部品交換の頻度も車によって異なります。
例えば走行距離が多い中古車は、同じ車種であっても部品交換が早めに必要になることがあります。
中古車ではこの点で差が出やすいため、維持費を考えるときは車種だけでなく車の状態も合わせて確認することが大切です。
普通車であれば、すでに10万キロ以上走っている場合は交換部品が出やすいと考えておくと良いでしょう。
車種別にみる維持費の目安
ここからは、同じ中古車でも車種によってどれくらい費用が変わるのかを理解しやすいように、サイズ別に維持費の傾向をまとめます。
あくまで一般的な例として参考にしてくださいね。
軽自動車の維持費の目安
軽自動車は維持費が最も抑えやすい車種です。
年間の主な費用の例
- 自動車税 約1万
- 自賠責保険 約1万
- 任意保険 約3万~8万
- 車検費用 年間換算で約8万
- ガソリン代 年間約5万から7万
- 消耗品の交換費用 年間約1万から3万
年間の総額目安
約19万から28万
買い物が中心で長距離をあまり走らない方はもう少し安くなる場合もあります。
軽自動車は維持費が低い傾向にあり、初めて車に乗る方や日常の買い物が中心の方に選ばれやすい車です。
税金が少なめで燃費も良いことが多く、日々のガソリン代も比較的抑えられますし、
消耗品の交換費用も小型の部品が多く、部品代が高額になりにくい点が特徴です。
例えば家の自転車のタイヤを交換する時と、大型バイクのタイヤを交換する時では後者の方が費用が高くなるのと同じように、部品の大きさや構造が費用に影響するんです。
小型車の維持費の目安
小型車は軽自動車よりも維持費が上がりますが、車内の広さや走行の安定感もあり、日常使いと遠出を両立させやすい車種です。
年間の主な費用
- 自動車税 約3万
- 自賠責保険 約1万
- 任意保険 約4万~9万
- 車検費用 年間換算で約5万~7万
- ガソリン代 年間約7万から10万
- 消耗品の交換費用 年間約2万から4万
年間の総額目安
約22万から35万
通勤距離が長かったり、休日に遠出が多かったりするとこの範囲から出てしまうこともあるでしょう。
小型車は軽自動車に比べて車体が大きく、装備も増えるため維持費はやや高めになります。
見た目の大きさは軽自動車とさほど変わりませんが、信号待ちからアクセルを踏んだ時の立ち上がりは明らかに軽自動車とは違く、力強さを感じることができます。
年間の費用は軽自動車より少し上がりますが、走行性能が安定していることや車内の広さを考えると、費用と使い勝手のバランスが良い車と言えます。
普通車の維持費の目安
普通車は車体が大きく排気量も多いため、税金やガソリン代が高めになります。
年間の主な費用
- 自動車税 約4万~6万
- 自賠責保険 約1万
- 任意保険 約5万~12万
- 車検費用 年間換算で約7万~10万
- ガソリン代 年間約10万~15万
- 消耗品の交換費用 年間約3万~6万
年間の総額目安
約30万から50万
車体が大きい分、タイヤやバッテリーなどの部品サイズが大きく、交換費用が軽自動車より高くなる傾向があります。
また、排気量も増えるため、自動車税やガソリン代が高くなります。
車検時に交換が必要な部品も大きいものが多く、費用が高くなりがちです。
ただし普通車は安定感が高く、長距離を走る方や家族で使う方にとっては安心素材となります。
維持費はかかるものの、安全性や快適性を求める方は軽自動車よりも普通車をお勧めします。
とくに新生児を載せているときの揺れなどは気にしたいですよね。
普通車と軽自動車ではそこに大きく差が出てきます。
維持費の差が生まれる理由
中古車の維持費が車種によって変わるのは、車の大きさや構造が違うためです。
軽自動車は小型の部品が多いため交換費用が抑えやすいですが、普通車は重く丈夫な部品が必要になるので費用が高めになります。
エンジンの大きさから違うので、当然、使用するエンジンオイルの量も変わってきます。
次に構造の複雑さです。
軽自動車はシンプルな構造で点検も比較的短時間で済む一方、普通車は部品が多く作業工程が増えるため、整備の費用が上がることがあります。
さらに排気量の違いがガソリン代に影響します。排気量が大きい車ほどエンジンの力が強く、その分だけ燃料を多く使うため、日常のガソリン代に差が出るんです。
これらの要素が積み重なることで、軽自動車と普通車では年間の維持費に大きな差が生まれます。
自分がどのように車を乗っていきたいのかと、費用面を天秤にかけ、ベストな選択をとっていきましょう。
中古車の維持費を抑えるためにできること
維持費は工夫次第で抑えることができます。
車の維持費を抑える方法についてはこちらをご覧ください。
まとめ
中古車の維持費は車種や使い方によって大きく変わります。
軽自動車は維持費が低い傾向があり、小型車は使い勝手が良く、普通車は安全性や快適性が優れています。
維持費というと難しい印象を持つ方もいますが、必要な費用の種類を理解すると全体のイメージがつかみやすくなります。
事前におおまかな目安を知っておくだけで安心につながりますよね。
中古車の購入を考えている方は、今回の内容を参考に、無理のないカーライフを考えてみてください。
