自分の愛車に傷ができると気分も沈んでしまうものです。
たとえ小さな凹みであろうと、一度目にしてしまったらその先ずっと気になりますよね。
「知らぬが仏」とはよく言ったものです。
今回はそんな気になってしまった車の傷について、まずは理解を深めていただき、ご自身に合った修理の仕方を検討していただけたらと思っています。
キズの種類、金額の相場、保険修理について紹介していきますので、どうか最後までお付き合いください。
車の傷にはどんな種類がある?
車の傷は、擦り傷、ガリ傷、凹み傷と3種類に分けられることがあり、比較的安く修理できるのが擦り傷、対して修理代が高くなりがちなのが凹み傷です。
それぞれ修理にかかる時間と、その工程も違うため、値段にも差が出てしまうというわけです。
傷の修理にどのような工程が存在するのか、簡単にわかりやすくまとめてみました。
車の傷を直す工程
ここでは車の傷を板金塗装する際の、様々な工程を紹介していきます。
ヤスリ
擦り傷を研磨し、塗装を行う前の下地を整える工程です。
板金
ドアなどの凹んだパネルを叩いたり、溶接したりして引き出す工程が板金です。
DIYではできない工程であり、ここでどれだけもとの状態に近づけるかで、その後のクオリティに大きく影響します。
パテ盛り
少し凹んだパネルや、板金によってある程度もとの形に修復されたパネルに、パテを盛って整えることで小さな凹凸をなくしていきます。
DIYで行うことも多く、ネットやショップで簡単に手に入ります。
SOFT99 (99工房) 補修用品 厚づけパテ ナチュラル 80g 09001
塗装
パテ盛りが終わると、表面は色以外もとの形とほぼ変わりありません。
ここで下地用の塗装から始まり、所々に研磨が入り、クリアー塗装まで終わらせたら完成です。
DIY用ではタッチペンをスプレーにする道具も販売されているので、ちょいキズにはお勧めです。
SOFT99 (99工房) エアータッチ 09000
車の傷修理の相場
ここでは国産車で、手のひらサイズのガリ傷を基準に相場を紹介します。
こちらの情報は参考程度に留めておき、実際に修理をする場合は必ず見積もりを依頼して下さい。
修理レベルはCMなどで見かける簡易的なものを参考にしていますので、ディーラーレベルのクオリティを求める場合の金額は2倍以上を想像して下さい。
バンパー
15,000〜30,000円
ドア周辺
30,000〜50,000円
凹み傷の修理に於いては、車のフレームに損傷があるかないかで、修理にかかる日数と金額に大きな差が出てしまうのでご注意下さい。
フレームとは、車にパーツが組み込まれる前の骨組み部分のことを言います。
仮にフロント側をぶつけたとして、フレーム修理が必要でない場合は2〜5万円ほどで収まることが多いでしょう。
それに対しフレーム修理が必要になった場合、数十万円といっきに金額が跳ね上がります。
原因となった事故が大きければ、それだけフレームにも損傷が出る可能性は高いです。
また、ドアなどのパネルが鉄製ではなくアルミ製の場合は、鉄製よりも板金が困難なため、凹み具合によっては修理ではなく交換となるパターンが多いです。
車の傷は自分で直せるの?
今流行りのDIYですが、車の修理にいたっても擦り傷、えぐれ傷、比較的軽度な凹み傷であればDIYで可能です。
金額も板金屋さんで頼むより圧倒的に安く済ますことができます。
ただし、初めてDIYで車の傷を修理するのであれば、クオリティは想像よりも遥かに劣るものと思った方が良いでしょう。
プロが使っている道具と環境ではないので、色のムラ、ザラつき、歪みなどが残ります。
それでもトライしてみようと思えるのであれば、参考になる動画を貼っておくのでご覧下さい。
車の傷を保険で直す場合の流れ
車の任意保険に加入してる方は事故を起こした場合、保険を使って直すという選択肢がありますね。
実際に事故を起こしてから、保険を使って車を修理するまでの流れはこのようになります。
事故直後
↓
警察、消防に連絡
↓
事故処理(警察がやること)
↓
保険会社へ連絡
(相手が絡む事故の場合は過失割合が決められる)
↓
お好きな板金工場で保険修理を依頼する
↓
保険会社と板金工場で修理費の協定
↓
修理開始
↓
納車
とこのようになります。
保険タイプによって、免責額も変わって来るので、ご自身が加入している保険の内容は今一度理解しておきたいですね!